ヨガの八支則「ヤマ」より – 盗みとマウンティング

ヨガ哲学 ヨガ英語 ヨガの本

ヨガをどのように実践していくかが書かれているヨガの教典「ヨーガ・スートラ」。実践には八つの段階がありそれは「ヨガの八支則」と呼ばれています。

八つの段階を経て、ヨガの最終目的地にたどり着く。

えっ、ヨガってポーズをとることでしょ?段階ってどういうこと?と思われる方もいるかもしれませんが、ポーズ(アーサナ)はヨガの一部でしかなく、ヨガ=体を動かすことだけではありません。

混乱するかもしれませんが、ここではサラッとこのことだけ頭の片隅に置いてください 🙂

話を戻します。

その八つの段階でまず実践すべきこととして Yama(ヤマ)というものがあります。簡単に言うと、日常生活でしてはならないことは控えましょう、控えることで自分がネガティブな方向に進まないように守ってくれるもの

Yama には五つの項目がありますが、その中のひとつが Asteya (アスティヤ)、日本語では 「不盗」つまり盗んではいけない

「盗んではいけない」なんてヨガに関係なく一般常識として当たり前、わざわざヨガ哲学で語られなくてもねぇ🙄 と思うかもしれません(笑)。「泥棒が誰かの家に侵入してお金を盗む」→「モノ」を盗む行為を想像されるのが殆どかと思いますが、どうでしょう。

八支則では「モノ」に限らず、他者の「時間」や「権利」「利益」、「自然」などといった、目に見えない、形のない「モノ」も盗みの対象にしています。

例えば、誰かと待ち合わせをして遅刻したら待たせた相手の「時間」を盗んだことになり、水を無駄遣いすれば「自然」から盗みを働いたことになる。

セール品だからといって必要以上に買い占める行為も、他の人の買う「機会(権利)」を盗むことになる、など。

Yama とこの次の段階 Niyama(ニヤマ)について書かれている本 ヤマ・ニヤマ ヨガの10の教えで「他者からの盗み」に触れられていたので内容を一部シェアします。

(例1)
Aさんがこれから行く旅行の話をしていた。その時に自分はAさんが行く場所よりももっと楽しい場所に行こうとしていると言ったり、Aさんが行こうとしている場所に自分は既に行ったよと返して、Aさんの旅行の話ではなくて自分のことにすりかえてしまう。

→その人が旅行を楽しみにしている気持ちを奪う

(例2)
お母さんが亡くなったという人に対して、自分の母親の死の話をしてしまう。

→お母さんを亡くしたという人の気持ちに寄り添わない

そしてこんなことも書かれていました。

自分自身や自分の生活に満足していない時、嫉妬心から 嫌味な言葉で相手を引き摺りおろしてまいがち

お~っと、結構 あるある?まさに「マウンティング」?

ヨガ哲学というと、ちょっとヨガにはまっている人が興味を持っているもの、特定の人だけにあてはまるものと思われるかもしれませんが、実は日々の生き方、在り方について考えさせられる、身近な内容が多いのです(最終的に、ヨガは生き方なので、そういうものなのですが)。

日常生活で無意識のうちに「盗み」をしてしまっている私たちなのです。

あなたは今日どんな盗みをしてしまいしたか?

なんて聞かれたらドキッとしますよね💦

では 不盗を守る、盗みをしないでいるとどうなるのか?

ヨーガ・スートラによると

To one established in non-stealing, all wealth comes.
不盗に徹した者のところには、あらゆる富が集まる。

日々の生活で小さな盗みをしてしまいがちですが、いきなり不盗が完璧にできなくても、その心がけはしたいものです。

身近な例をあげてわかりやすく説明されているのでおススメです 🙂

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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。