よく使うからこそ注意が必要なヨガインストラクション(Verbal Cues)

ヨガ インストラクション 英語

ヨガクラスでインストラクションをする際に気をつける点として、

 

・それは説明として本当に適切なのか?
・生徒さんはその説明を正しく理解してその通りに身体を動かせるのか?
わかりやすいのか?

 

などがあります。当たり前のように思えますが。

 

過去に受けた(英語での)ティーチャートレーニングやワークショップで、この言い方には気をつけよう!と話題に出たものの一部をご紹介します。これらの言い回しは、私自身がクラスを受ける時に良く聞くし、自分がクラスで使っていたこともありました(良く聞くからそれに慣れて自分も使う…という流れ)。

 

1)タダアーサナ(山のポーズ)や ウォーリア1・2(戦士のポーズ1・2)で

“tuck tailbone in”
尾骨を下げましょう

“neutral pelvic tilt”
ニュートラルな骨盤の向きを

⇒尾骨を下げることを意識しすぎて骨盤が後傾する(猫背になる)可能性もあるから

 

2)プランク(板のポーズ)で

” (pull) navel towards spine”
おへそを背骨の方へ(引き入れる)

これに代わるもののひとつが

“navel towards spine and spine towards navel”
おへそを背骨に、背骨をおへそに(お互いを寄せ合う)

⇒おへそを引き入れることばかり意識して、必要以上にお腹に力が入るのを防ぐため

 



 

この話題になった時、私もそうですが周りの反応も「あ~、言われてみればそうだよね」。他にも、よく使う/聞くけれどこんな誤解を招くこともあるよね、というものがありました。

 

あ~そうだよね、と思う人が多いということは、それだけ多く使われているということ。そして、英語でも日本語でも同じということ。

 

自分では馴染みがあってその指示の意図するところはわかっていても、クラスにいる全員がそうとは限りません。

 

ヨガが全く初心者の人にもわかる言い方なのか?

 

慣れがくると忘れそうになりますが、ベテランの先生でも(ベテランだからこそ?)「常にBeginner’s Mind(初心)を持つことが大事」と言われます。

 

私の場合、英語でのインストラクション時は常にBeginner’s Mindですが!

 

常に立ち止まって “考える” こと。

 

たくさんある言い回しを「人が使っているから」という理由だけでなく、自分の経験から出た言葉を使って伝えること。ヨガに限らず日々心掛けたいことのひとつですネ。

 

*写真は2014年12月、Perthでの年末朝ヨガクラスです 🙂

 

英語でヨガ

【英語のヨガインストラクションあるある】よく使われる、でも不思議な表現

14/07/2017

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    ABOUTこの記事をかいた人

    オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。