インスタ映え狙い?増えるヨガの怪我

 

インスタグラムでヨガポーズの投稿はたくさん見かけますが、それについてこんな記事を見つけました。

 

Instagram May Be Causing an Increase in Yoga Injuries

 

内容を大まかにまとめると

インスタグラムで #yoga のハッシュタグがついた投稿を見ると、リビングルームでウォーリア1をするというシンプルなものから、屋外(ビーチ、公園、落ち葉がたくさん落ちている地面)で難しいフォアアームバランスのポーズをするなど様々。

そして、より難易度の高いポーズ、より見栄えの良い場所で写真をとって皆に見せたいとエスカレートしていき、ポーズでケガをする人が増えている…

 

この記事にも出ていますが、今年、メキシコでバルコニーでヨガポーズをしていた女性が80フィート(約24m)の高さから転落して110本骨を折ったという(11時間の手術を受けたそう)事故もありました。

元記事はこちら

 

 

これはインスタを意識してのことかはわかりませんが、危険なことには変わりなく…

 

たしかに「インスタ映え」を意識して、ヨガというよりはアクロバットじゃないかと思えるようなヨガポーズの写真はよくあります。人の多いところ(駅、空港、街中 etc)で撮っているものもありますね。良くも悪くも見ている人に影響を与えるSNS。

 

こうした「うわ!」と思えるポーズ、「映える」ポーズを見て、ヨガ初心者の人はそういうポーズをやってみようとは思わないので大丈夫かと思いますが、注意が必要なのは「やや経験がある人」ではないでしょうか。

 

ある程度体が動くようになって、柔軟性やバランスに「難易度」を求めたくなる。エゴが出る。ポーズの見た目にだけこだわって、体に負担をかけているとうっすら気づいていながらも無視(もしくは負担をかけていることに気づかないほど体の声を聞いていない)、そして体をいためる…というのもあるような気がします。

 

冒頭の記事によると、アメリカでは緊急治療室に運ばれるほどのヨガの怪我が増えているそうです。

 

何のためにそれをしているのか…?

 

そして、ヨガを教える側の人は、写真をアップする時に「いいね!」をくれる人、自分を褒めてくれる人を意識するのではなくて、投稿を見て安易にポーズを真似をしてしまうかもしれない人の存在、その写真によって「ヨガ=ポーズ」と誤解するかもしれない人の存在も意識すべきではないかと私は思っています。

 

基本に戻ると、ヨガは「ポーズを見せること」(外からどう見られるか)ではなく、自分の内側に意識を向けることなので…

 

Happy and Safe Practicing 🙂

 



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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。