1日10時間の瞑想|ヴィパッサナー瞑想10日間コース(オーストラリア)③

ヴィパッサナー瞑想10日間、体験記の続きです。

もう少し体系立てて書ければ良いのですが、記憶が途切れていくうちに少しでも早くまとめておきたい、という気持ちから、話があちこち飛んでいるような感じもあるかもしれません…ご了承ください!

今回は1日の瞑想時間について書いていきます。

1日10時間の瞑想

ヴィッパサナー瞑想スケジュール

スケジュール上では1日の瞑想時間を合計すると10時間45分になりますが、実際は間に10-15分の休憩時間があったりもするので、それを除いたらトータルで10時間いくか、いかないか?くらいです。

一回の瞑想時間は1時間から2時間。

ヴィパッサナー瞑想の指導者である、S.N.ゴエンカ氏の音声(録音)による瞑想テクニックの説明、導入から始まり、瞑想終了前にチャンティングが流れるという流れです。

ゴエンカ氏について(日本ヴィパサナー協会ホームページ)

その場にはアシスタントティーチャーと呼ばれる男女1名ずつの指導者がいますが、瞑想は全てゴエンカ氏の説明のもとで行われ、アシスタントティーチャーが生徒に向けて瞑想の説明をすることはありません。

ちなみに、ゴエンカ氏が Teacher、現地にいる指導者はアシスタントティーチャーという呼び方のようです(英語のスケジュールでは両者とも”Teacher” になっていますが)。

毎晩のお楽しみ

毎日夜7時からある Teacher’s discourse(講和)は、ゴエンカ氏が過去のコースで話した時の動画を観る時間です。外部からの情報収集もなく、瞑想づけの中でこの時間は本当に息抜きというか、楽しいひとときでした(笑)。ヨガ哲学に似た話だったり、例え話がわかりやすくて面白く(ホール内に笑いが起こることも)、約1時間があっという間に過ぎました。お話がとても上手です。疲れて少し眠い時もありましたが、話に退屈することはありませんでした。

ちなみに、この講話は全て YouTube で公開されています。

瞑想時間の3つのタイプ

スケジュールを見てわかるように、瞑想時間の呼び方には3種類あります。

①Meditate in the hall or in your room 
ホールまたは自分の部屋で瞑想

②Group meditation in the hall 
ホールにてグループ瞑想

③Meditate in the hall or in your room according to the teacher’s instructions 
先生の指示に従ってホールまたは自分の部屋で瞑想 

この3つの違いを③からまとめてみます。

先生の指示に従ってホールまたは自分の部屋で瞑想

全員ホールに集まり、時間になったら、ゴエンカ氏の誘導が流れます(10分程度?)。そのあとは次の2パターンに。

1)グループ質問

朝9時からの瞑想時間で10日間のうちで3回、4-5人ぐらいずつ名前を呼ばれて、ホール前方にいるアシスタントティーチャーの前に座って、教わったテクニックができているか?を確認される機会がありました。アシスタントティーチャーが一人一人に「どう?できている?」と声をかけ、それに対して生徒が答えたり、少し質問をするという形でした。

この機会以外にも、コース中は毎日お昼の1時から(質問をしたい人はあらかじめ予約)と、夜の9時、瞑想が終わってからホール前方にいるアシスタントティーチャーのところに行って瞑想について質問をすることができます。

前回のブログで、初めは吐く息がなかなか感じられず。集中力が足りなかったみたいです。と書きましたが、これはこのグループ質問の時に「吐く息が感じられない」と伝えた私に「もっと集中してみてね」とアシスタントティーチャーに言われたものです。

グループの質問が終わると、このままホールに残るか、自分の部屋に戻って瞑想を続けましょう、と指示があり、各自好きな方を選びます。

2)グループ質問がない場合

音声誘導が終わると「このままホールに残るか、自分の部屋に戻って瞑想を続けてください」とアシスタントティーチャーから指示があり、各自好きな方を選びます。指示のあとすぐに部屋に戻って瞑想をしても良いし、しばらくホールで瞑想してから部屋に戻って瞑想をしてもOK。

ホールにてグループ瞑想

これは文字通り、時間内は全員ホールで瞑想をします。ゴエンカ氏の誘導から始まり、最後はチャンティングが流れて終わります。

4日目以降のこの時間は(1日3回)、1時間体を動かしたり目を開けることなく、強い決意を持って行うこととされています(Adhittana)。脚を動かす、痒いと感じたところをかくなどが一切できなくなります。①と③の時には体を動かすのはOKとされています。

ホールまたは自分の部屋で瞑想

最初からホールか自分の部屋を選べます。ホールの場合①と②の時にあるゴエンカ氏の最初の誘導はなく、終わる時はチャンティングが流れる代わりに、終了の鐘の音のようなものが流れます。

朝4:30-6:30の瞑想の時は最後にチャンティングが流れます。このチャンティングが流れ始めると「あぁもうすぐ終わりだ」とホッとするのですが、朝の2時間の時は15分(それ以上?)くらいと長く、終わりそうで終わらないあの辛さ(苦笑)はいい思い出です。

こんな感じでの1日約10時間の瞑想となるのですが、ここで何かに気づいた、あれ?と思った方はいるでしょうか…いるかもしれない?これについては次回か、その次以降に触れていきます。

 

続きます。



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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。