コース前半のふり返り|ヴィパッサナー瞑想10日間コース(オーストラリア)⑤

ヴィパッサナー瞑想10日間、体験記の続きです。

今回はコース前半の1日目から5日目のことをざっと振り返ってみます。

1日目

 

朝4時に外の鐘がなって起床、4時半から6時半まで最初の瞑想です。 今まで2時間続けて瞑想をした事がないので、どうなることかと思いましたが 終わってみての感想は…

2時間は想像よりも意外と短かった。これならいけるかもしれない?!

クッションが柔らかく、座った時の安定感がイマイチだったので、固めのものと交換して自分にあったセッティングを模索。でも、交換したクッションで瞑想をしてみたら、お尻の位置が高くなりすぎて(クッションが厚かった)、股関節まわりの筋肉が伸びすぎたような感じになってしまい…

結局、最初に使っていた柔らかめクッションに戻し、結局最終日までそのままでした。最初の数日間は、周りの人たちも快適に座るためにあれこれやっていて、クッションが積み重なっていったり、背もたれが追加されたりなど、各自のセッティングは少しずつ変わっていきました。

アナパナ瞑想で、気が散る→意識を鼻先の呼吸にもどす、をひたすら繰り返す。本当に、一日中ずっと瞑想でした(当たり前ですが…)

2日目 / 本当に出た

首筋から肩にかけて、 筋肉が張ったような感じがありました。多分座っているときの姿勢が悪かったのだと思います。

じっと座っているときに「じゃまな不快感だな😑」という反応と、「黙って受け入れるしかないよねぇ🤔」という諦めモードが心の中をぐるぐると。

起こったことに対して反応しないこと。反応するからネガティブな感情(痛い、苦しいなど)が出てくる。起こったことは永久ではなく、変化していくのだから、それをただ客観的に観察する…という練習になってきます。

これは瞑想でじっと座っているときの体の不快感のことだけではなく、日常生活でもすごく大切なことだと年々感じています。つい最近も自分のまわりで、それを痛感する出来事がありました。

そしてこの日、ちょっとした事件が。

夕方のティータイムの後に瞑想ホールに行くと、私の前の席と、左の席にあった座布団&クッションが片付けられていて、空きスペースになっていました…

早くも脱落者が出ました。

男性エリアの方にもチラッと目を向けると やはり 空席がありました 。この10日間コース、初日が一番大変で、2日目に脱落する人が出るとは聞いていましたが、本当にそうなるとは。

私の左隣にいた人は、長時間座っているのが大変だったようで、マネージャーに座椅子を用意してもらっていたので、座ることのしんどさ(体のつらさ)から始まって、何かが起こったのでしょう。日中にこんなジェスチャーをしながらマネージャーに話をしているところを見かけました。

本当にこんな感じで何かを訴えていました…

ホールに突然できた空席は結構インパクトがあります。脱落した理由は当然知る由もありませんが、気になって少し心がざわつきました。

そしてこの日の夜から、左の肩甲骨の下あたりに 痛みが出てきました(この痛みは最終日までずっと続く…)。

3日目 / 単純な自分

初日から毎晩夢を見ます。どうしてこんな人が出てくるんだろうという人が登場したり、話がコロコロ変わったり。 日中誰とも喋らずひたすら瞑想していることの反動なのでしょうか?寝ている時の頭の中が忙しくなっているような感じです。

途中で目が覚めても、すぐにまた眠りに戻ることができましたが、深い眠りとは言えず。でも、4時の起床で眠くて起きるのがつらい…と感じることがなかったのは良かったです(今思えば、単に気が張っていたからなのかも)。

この日も変わらず瞑想三昧、色々な思考や座り心地の不快感を迎えながら、淡々と過ごすのみ。なんとなく体の疲れと、気持ち的に疲れも出てきました。でも、この日の 昼食に出てきたタイカレーとデザートがとても美味しく、これだけでいきなりテンションが上がり。ずいぶん単純な生き物だなと自分でもおかしくなりました。

座り方が決まって落ち着いたからなのか、前日にあった首から肩にかけての不快感は消えていました。肩甲骨下の痛みが上書きしたのかも?

4日目 /「やばい」と思った瞬間

朝一の2時間の瞑想は大丈夫なのに、その後の瞑想時間にちょいちょい眠気がやってきます。 前日の午後は元気だったのに、体のなんとなく重たい感じや、2日目から続いている肩甲骨下の痛みがとにかく邪魔… 休憩時間にストレッチをしたりして、どうにかこの痛みを和らげようとしていました。

ちなみにこの10日間、敷地内のウォーキング以外、運動することは禁止となっています。とにかく座りっぱなしなので、毎回の休憩時間にはトイレに行くことで、歩く機会を少しでも多く作っていました。

この日からは、朝、午後、夜の各1時間枠の瞑想中は、強い意志を持って絶対に体を動かさないように、というお達しがあります。新たなチャレンジです。

初日からこの日の午前中まではひたすらアナパナ瞑想をしていましたが、午後からいよいよヴィパッサナ―瞑想を教わります。ゴエンカ氏の音声誘導にしたがって、体の隅々に意識を向けて、その瞬間の感覚、感触を観察していきます。

ここでちょっと異変。

この一時間半程度の間、 ものすごくエネルギーを使ったような感じがして、終わった後は心身ともにぐったりしてしまいました。 夕方のティータイムまで15分ぐらいあったので、自室に戻りベッドの上で横になって休みました(というか起きていられなかった)。

ティータイムではとにかく水分が欲しくて、フルーツはオレンジと洋ナシを選んだような気がします。 瞑想でなんでこんなに疲れるんだろうと、軽くパニックになっていました。ティータイム後の休憩でまたゆっくりと過ごせたおかげか、夜の瞑想はなんとか大丈夫で一安心。

5日目 / 一区切り…

午前中は瞑想は眠さと、体の重さがありましたが、ランチ前の瞑想の終わり近くで一瞬スッと体から何かが抜けたような感覚がありました。瞑想が終わった後はすごく体が軽くなって、これまでのだるさが嘘のようにどこかへ消えて、元気になったような気がしました。その後は夜まで、瞑想中に眠さやだるさなどを感じることは一切なく、体調が良い!と気分があがっていました。 

こんな感じで、ようやく半分が過ぎていきました。毎日「あと〇日で終わる…」とカウントダウンをしていましたが、半分は大きな区切り。ここまでよくやったねーとさらっと自分を褒めておきました。

…まだ異変が起こる6日目以降に続きます



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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。