瞑想の目指すところは?|ヴィパッサナー瞑想10日間コース(オーストラリア)②

ヴィパッサナー瞑想10日間、体験記の続きです。

 

ヴィパッサナー瞑想とは?

ヴィパッサナー (Vipassana) は、物事をありのままに見る、という意味です。インドの最も古い瞑想法のひとつで、2500 年以上前にゴーダマ・ブッダによって再発見され、普遍的な問題を解決する普遍的な治療法、 生きる技として、多くの人に伝えられました。 宗教とはかかわりをもたないこの技は、あらゆる心の汚濁を取り除き、解脱という究極の幸福を目指しています。

日本ヴィパッサナー協会ホームページより

最後の一文をもう少し簡単にいうと、(瞑想の目的は)心にある欲望、怒り、執着、嫉妬、嫌悪感などネガティブな要素(汚濁)を取り除いて(心の浄化)、心穏やかに、調和に満ちた幸せな人生を送りましょう、とった感じでしょうか。

これについて話を進める前に、コースでやったことのお話を…

ヴィパッサナー瞑想の練習を始める前にしたこと

コース3日目まではアナパナ瞑想 (Anapana Meditation)を練習します。

ヴィパッサナー瞑想は、全身に起こっている感覚に注意深く意識を向け(どんなに小さな感覚も逃さない)、それがどんな感覚であれ反応せずに受け入れていきます。集中力が必要になるので、その準備として練習するのがアナパナ瞑想です。

鼻の周りで感じる呼吸をひたすら感じていくもので(細かいやり方は割愛します)、深くとかゆっくりとか、呼吸のコントロールは一切なしです。いま自然に起こっている呼吸を感じる。

呼吸が浅くなっても良く、途中で気が紛れた時には呼吸に少しだけ勢いをつけてみる、といった感じです。

ヴィパッサナー瞑想の準備とはいえ、これですらも途中で気が散ります。心がどこかにお出かけしては鼻の呼吸に意識を戻し、の繰り返し。

私の場合、初めは吐く息がなかなか感じられず。集中力が足りなかったみたいです。2日目の午後ぐらいからやっと、吐く息もうっすらと感じられるようになりました。

4日目以降はヴィパッサナー瞑想だけの練習になりますが、気が散った時にはアナパナ瞑想で集中力を取り戻し、それからヴィパッサナー瞑想へ、というやり方をします。私はコースの終わりの方でも結構アナパナ瞑想に頼っていました。

瞑想の目的

話を戻して…

瞑想をして心を落ち着けましょう、集中力を高めましょうとよく言われます。それを目的とするのは間違いではないですが、完全なゴールではない。ヴィパッサナー瞑想は、心を落ちつけることが目的ではないと言われています。冒頭にある「心の汚濁を取り除き…」が最終目的。

そうは言っても、瞑想でいきなり解脱だの、人生だの、生き方だの言われても、全くピンとこない人もいると思います。説明のされ方によっては、瞑想ってヤバくない?怪しくない?と感じてしまう人もいるかもしれません。

なので、瞑想をやってみたい、日々周りのことばかりに気持ちや行動が向いて、自分のことは放ったらかし、常に頭の中が考え事でいっぱい、という人は、強制的に5分でも時間を作る。目を閉じて座る、仰向けになるなどして、一時停止する時間を持つところからの初めの一歩になると思います。

瞑想をしている時や終わった直後に「はぁ、心が落ち着いた」「瞑想って気持ちいい」と感じても、少し時間が経ったら他の人のSNS投稿を見て心が揺さぶれる、嫌いな人のことを思い出してイライラする…といった、目を閉じて瞑想をしている時の「白」の状態と日常生活で心が揺れまくりの「黒」の状態がバッサリと二分されないように。瞑想をしている時だけ心穏やか、で終わらないように。

ヨガも同じ

ヴィパッサナー瞑想も、ヨガが目的とするところと同じだと思いました(ヨガは瞑想を含みますが、ヴィパッサナー瞑想とヨガという意味で切り離した書き方をしています)。

ヨガ=ポーズ(体を動かす)として捉えられることが多いですが、肩こりや腰痛が治った、体が柔らかくなった、筋力がついた、などはあくまでも副産物でしかありません。

ポーズだけでなく、それ以外の要素も段階を追って練習しながら(心の汚れをとるプロセスも含まれます)、最後には本来の自分に戻るのがヨガの目的です(それが解脱という言葉で説明されていることもありますが、私には堅すぎてピンとこないので、あまり使いません)。本来の自分って何?まで書き出すと話がそれるので、ここでは割愛します!

そうは言っても(再び)、肩が凝っている、腰が痛い、体が硬くて/筋力がなくて体を動かすのが大変、といった、体そのものの違和感や不快感は確実にメンタルに影響し、心の汚れにもつながります。運動不足の後で少し体を動かしただけでも、なんとなく気分がスッキリする経験はほとんどの人がしていると思いますが、それです。

だから、ヨガをする理由がとりあえず体を動かしてみる、体を動かした時の感覚を味わってみる、からのスタートでも全然良いのです。私も運動不足解消のためにヨガを始めた身なので…

ヴィパッサナー瞑想では、そのテクニックを練習して
ヨガでは、ポーズ、瞑想、その他の要素を段階を追って練習して

過程は違うけれど、最終的に同じところを目指していきます。

 

…というわけで、話がそれてまとまりがない感もあるかもしれませんが、読んでくださる方は瞑想に興味がある、それならヨガの話をつけてもありだろうと思い、今回はこのような着地点になりました。

次回に続きます。



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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ15年ちょっと(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、サウンドセラピストとしても活動。オカメインコと庭のニワトリと、のんびり暮らしています。