沈黙のシンギング・リン®︎音浴会|Silent Sound Bath

自宅スタジオではヨガに加えて、シンギング・リン®︎のサウンドヒーリングのセッションも提供しています。その中で、グループの音浴会も定期的に開催していますが、先日新しい試みで “Silent Sound Bath” と名づけた音浴会をしてみました。

 

お知らせをしたら「Sound Bath なのに Silent とはどういうこと?」とちらほら聞かれたりして、確かにそうだね、と思ったのですが(笑)、シンギング・リン®︎を使うので、もちろんリンの音はあります。

何が Silent かというと、みんなの会話を控えて沈黙の場をつくること。セッション前後のちょっとしたおしゃべりを一切無しにする。

そのため、皆さんには、無言でスタジオに来ていただき、無言でセッションを受け(これはいつものセッションと変わらずですが)、いつもセッション後にハーブティをお出ししていますが、それも無言で飲んで一息ついていただき、無言で帰っていただく。

到着された時、帰宅される時はアイコンタクトで軽く挨拶、その程度です。

私はセッションを進行する上で、完全に無言でいるわけにはいかないので、始めますの言葉、最初にするストレッチの誘導、うつ伏せ/仰向けになってくださいの指示、終わりますの挨拶だけ。必要最低限の言葉に留めます。

夕方のほぼ日没ぐらいの時間なので、薄暗い室内の中で視界も控えめにして、五感を通して自分自身の内側(心や身体の状態)をより丁寧に感じ取ってもらうという趣旨です。

やってみてどうだったかというと、意図していたことは叶ったかなという感じです。参加された方たちからこんなフィードバックをいただきました。

・話をしないことで、いつものセッションに比べてより深みを感じた
・帰宅後も落ち着いてリラックスした気持ちが続いていた
・セッション後に話をすると、せっかくの静かな感覚が薄れてしまうのかもしれない

実は私自身にも良い影響がありました。皆さんが帰られた後、吸い込まれるように(笑)マットの上に座り、20分ほど瞑想をしました。安定感と落ち着き感が格段に違っていて、1時間ぐらい座り続けていられそうな感覚でした。

最近つくづく思うのですが、人間は時に喋りすぎ、発信しすぎ。もちろん「言わなければ伝わらない」のですが、不要なことを言ったり、喋りすぎるうちにあれこれ脚色されて、思っていることと実際の言動が一致していないとか。ソーシャルメディアはその良い例です。耳障りの良い言葉は特に注意。

たまには短い時間でも静かにして、不要なものは極力減らす、目の前のことに意識を向ける、感覚を研ぎ澄ませるって大切。何かを得て成長するのではなく、要らないものを減らして本来の自分に戻る。Silent Sound Bath もその小さなきっかけになるかなと思ってやってみました。もちろんヨガもその練習。

ついでに、以前「喋る」についてこんなブログを書いています。

ヨガ哲学で「感覚器官の中でも口は特に注意」と学んだことがすごく刺さったこともあり、「喋る」について色々と感じることがある私です。ちなみに「食べる」の口も気をつけないとです。

以上、つらつらと綴ってみました。

ちなみに、Silent Sound Bath は通常のセッションとあわせて今後も開催予定ですが、過去1年以内に一度でも通常のセッションに参加された方のみを対象としています。初めまして/お久しぶりですの方に無言で接するわけにいかないし、知っている人だとしても、シンギング・リン®︎について、セッションの流れについて簡単にお話をしたいので。

というわけで、日本語での宣伝はしていないので、影薄めな活動に見えるかもしれませんが、こんな感じでうっすらと活動しています(やはり影薄いのか😅)。

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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住、東京都出身。在豪歴延べ20年(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からヨガ講師に転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳、「ヨガジャーナルオンライン」のライター、シンギング・リン®︎ サウンドセラピストとしても活動中。