前回のブログから間が空いてしまいましたが、続きです。
最近「ヨガと〇〇」といったコラボイベント、クラス、ワークショップなどが良くあり、私自身も日本生まれの音響楽器、シンギング・リン® とリストラティブヨガを組み合わせたクラスをしています。
コラボをする理由には、お互いが素晴らしくて相性が良い、参加者の方は一度で二度楽しんでもらえる、などがあるかと思います。
ただし「ヨガと〇〇」に限ったことではないと思いますが、注意をしないと本当にそれらをコラボする必要があるのか?主催者側の利益UPを狙っただけの組み合わせではないのか?となりかねません。
そこで、私がリストラティブヨガとシンギング・リン®を組み合わせてクラスをする理由と、気をつけていることをあげてみます。
どうして組み合わせるのか?
リストラティブヨガとシンギング・リン®はどちらもリラックス効果が高いため、相乗効果を狙いました。また、シンギング・リン®は音を聴くだけでなく、身体に直接あてる(アイロンがけのように動かして使うこともできる)ことで振動を直接感じられるという大きな特徴があります。
本来、それぞれ単体でもリラックス効果は十分にあるのですが、せっかくどちらもやっているので、参加される方にも違った経験をして楽しんでもらおうと思いました(特に、シンギング・リン®はオーストラリアではどこでも体験できるものではないので)。
気をつけている点
①ポーズの目的を踏まえてシンギング・リン®を使う
リストラティブヨガのポーズには、身体の特定の箇所を緩める、優しく開く(ストレッチとは異なります)などの目的と効果があるので、シンギング・リン®でその効果をさらに高めるようにしています。
ひとつ例をあげると
写真の 仰向けの合せきのポーズ(Supta Baddha Konasana スプタバッダコーナアーサナ)での目的は
お腹をゆるめて
胸を開くこと
太ももの内側をストレッチじゃないの?と思われるかもしれません。通常の合せきのポーズではそうなのですが、リストラティブヨガでは異なるのです。
これを踏まえた上で、シンギング・リン®を身体にあてて、響かせる。
そうなると、あてる場所はお腹、もしくは胸。
それ以外の箇所(例:鼠径部や太もも内側)にあてると、決してNGではないのですが(実際、鼠径部や太ももの内側での振動はとても気持ちが良いのです!)リストラティブヨガのポーズをしている意味があまりないかなと私は感じます。
わざわざ沢山プロップスを使ってこのポーズをしなくても、普通の仰向けでもいいよね?みたいな…
人は内側よりも外に意識が向きやすいので、脚に響かせることで、受けている人の意識が脚に向いてしまい、ゆるめたいお腹や広げたい胸の存在を忘れてしまう可能性もあります。
② 音の無い時間も作る
シンギング・リン®の音はずーっと聞いていたいほど美しい。できればクラスの間ずっと音を出していたいところですが…
前回の記事で書いたように、リストラティブヨガでは「音は最小限に」が基本です。そのため、クラス中は音を出さないのが理想ですが、ここでは「コラボ」ということでそこは少し緩めています。
美しい音を感じてもらいながらも、音を出さない時間も作り、静けさを味わって「内からのリラックス」も体験していただくようにしています。
シンギング・リン®は万能なので、上記にあげた通りにしなくても参加者の方には十分気持ち良くリラックスしていただけます。
ただ、リストラティブヨガと組み合わせている以上は、ポーズの目的と効果を踏まえた上で利用しないと、リストラティブヨガはなくても良い。ということにもなりかねないので(そのコラボは本当に必要なのか?)、私はこの辺りに気をつけています。
リストラティブヨガと何かのコラボの場合は、コラボするものに持っていかれすぎないようにする(リストラティブヨガの存在を無くさない)ことが大切だと思います。音、香りなど。
コラボクラスやイベントに参加される方は、何かが組み合わさっていることで喜んでもらえることが多いですが、
・その組み合わせでお互いの長所がきちんと活かせているか?
・片方だけが優位になりすぎていないか?
・根本的に、どうしてそれらを組み合わせるのか?
これらが明確になっていると、ただ組み合わせただけのコラボに終わらず、1+1 が 3 にも 5 にもなるような、より相乗効果の高まるコラボになると思います 🙂
※私は Lizzie Lasater 先生からのトレーニングと、Judith Lasater先生の本を元にリストラティブヨガを勉強しています。
[…] 、今私がやっている、リストラティブヨガとシンギング・リン®の組み合わせはクラス中に「音」が入るという点で矛盾があるのですが、これについては後日書く予定です。→ 書きました […]