ヨガインストラクターは喋りすぎに注意

 

シャバアーサナの時や、リストラティブヨガ・陰ヨガ、ポーズをある程度の時間ホールドするリラックス系のヨガクラスでわりと あるある なのですが、

 

クラス中に先生がやたらと喋る 🗣🗣🗣

 

ポーズの取り方の説明が終わり、生徒さんそれぞれがポーズに入って動きが止まると、こんな説明を良く聞きます。

 

このポーズでは身体のここを刺激するから自律神経がなんたらかんたら~細胞がなんたらかんたら~

今ここにいる自分をなんたらかんたら~

ありのままの自分をなんたらかんたら~

 

以前は私もそういうものだろうと思って、リストラティブヨガでは内容を考えて、皆さんがポーズをとっている間はぽつぽつ喋るようにしていました。

 

ポーズの説明をすることが生徒さんへの情報(役立つこと)の提供、声をかけることがリラックスへの誘導だと思っていたんですね。

 

ところが、昨年受けた、Lizzie Lasater 先生のリストラティブヨガのティーチャートレーニングでその概念がひっくり返る教えが。

 

リストラティブヨガのポーズの最中、そして特に最後のシャバアーサナでは極力喋らないこと。

 

 

一瞬「・・・」となったのは私ではなく、周りにいた他のヨガティーチャーたちも同様でした。

 

つまり、クラスの最中に喋るヨガティーチャーは結構いる、ということです。この記事を読んでいただいている方の中にも心当たりがある方はいらっしゃると思います。

 

教える側としては無言になるのが手持ち無沙汰というか、何かしなければという気持ちになる。

 

何か喋らなければ、場を持たせなければ。という焦りが出てくるのです。

 

 

クラスに必要な環境とは?

 

トレーニングで習った、リラクゼーションの必須条件。その中のひとつは「静けさ」で、それは誰もがわかることですが、音楽も喋ることも必要最小限が望ましいとされています。

 

音楽を流すとしたら、クラスが始まる前まで。

 

喋るのは、毎回のポーズの最初にプロップスのセットの仕方などの説明に留め、皆がポーズに入ったら黙って見守る。あとは必要に応じて個別への声掛けのみ。

 

Lizzie先生のお母さんである Judith先生の著書、Restore and Rebalance: Yoga for Deep Relaxation (English Edition) では

あれこれと情報を与えるよりも、生徒さんが今ここにいる状態で、深くリラックスする環境、場所を提供してあげることがティーチャーの役目。実際のところ、喋る声や音楽がない方が生徒さんはより深くリラックスする。

とあります。

 

 

いかに心地よいヒーリング系ミュージックを流し続けるか?いかに心に響くような言葉をかけ続けるか?に教える側は一生懸命になることがあるのです。

 

 

自分が生徒としてクラスに参加した時を思い出してみる

 

生徒側の経験を振り返ると、リラックス状態に入っていると先生の話す声は音としては認識するけれど、話している内容は頭に入ってきません。起きている状態と眠る状態の境目にいる時は尚さらです。

 

ずーーーーっと喋っている先生のクラスを受けたことがあったのですが、ここまで来ると音が右から左へ流れて、では終わらず「もうお話はいらないカモ・・・」と思ってしまったことがあります。もう本当にクラスの間ずっとだったので💦

トレーニング中にとったメモより(急いで書いているので英語は適当です)

 

Don’t walk around & don’t talk while in shavasana/restorative (poses).  If need to speak, come front.

シャバアーサナの時や、リストラティブヨガのポーズの時に部屋を歩き回ってしゃべるのは控える。喋る必要があるなら前に来ること。

 

歩きながら喋る先生・・・いますね。色々なところから音が届く感じがして、これも落ち着かなかったです。

 

 

実際に黙ってみた

 

この Lizzie先生からの言葉を受けた日に夜のリストラティブヨガのクラスがあったので、早速「喋らない、音楽をかけない」を実行してみました。

 

ポーズのセットアップが終わったら、無言を貫く。じっと座って生徒さんの様子を見守る。

 

静けさに緊張しました。まさに手持ち無沙汰。

 

でもその緊張が少しずつ心地よさに変わっていきました。私自身が静けさを味わえたようです。

 

クラスが終わった後の部屋の雰囲気や生徒さんの様子もいつもより一層落ち着いた感じがしました。「無音」の効果だったのでしょう。

 

音がないことの感想を聞いてみたら「意外と良かった」と 🙂

 

 

「何もしない練習」をするのは生徒さんだけではない

 

ヨガクラスの最後のシャバアーサナや、リストラティブヨガは「何もしない」を練習する場です。それは生徒さんだけでなく、教える側も同じでしょう。

 

あれこれインストラクションをしなくても、ポーズをとっている体勢がきちんと整っていれば、生徒さんはそのままリラックスします。時に生徒さんの邪魔にもなりかねない「手助け」はしなくても大丈夫。

 

その生徒さんの「自力」を黙って見守って、生徒さん自身で静けさを体験してもらう、それが出来ると信じることも大切ではないでしょうか。

 

リストラティブヨガ、ティーチャートレーニング中のひとコマ(2018年)

 

 

「与えない」も与えること

 

結局、心地よい音楽を流さなければ、何か誘導となる言葉を発しなければ、というのは「与えることは生徒さんのプラスになること」という思い込み、「何かアクションをとらなければクラスを教えていることにならないのでは」という焦りでした。

 

必要最低限のことが済んだら、放っておいても大丈夫。それも与えることだと思います。

 

もし、リラックス系のクラスで喋るのが大好き(笑)な方、そう言えばあれこれ喋っているかな?という方がは少しずつ音楽と自分の言葉を減らしてみることをお勧めします。

 

もしかしたら音の少なさに戸惑う生徒さんもいるかもしれませんが、外部の音を極力減らすことで、これも自分の内側に入っていく、自分の呼吸に耳を傾ける練習です。

 

Less is More.  Happy Practice 🙂

 

この話でいくと、今私がやっている、リストラティブヨガとシンギング・リン®の組み合わせはクラス中に「音」が入るという点で矛盾があるのですが、これについてはまた後日書く予定です。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

オーストラリア・ブリスベン在住ヨガティーチャー。東京都出身、在豪歴延べ13年(パース・シドニー・ブリスベン)。日豪での会社員生活からのヨガティーチャー転身。ヨガアプリ「Down Dog」の日本語音声&翻訳担当。日本生まれの音響楽器、シンギング・リン®を使ったサウンドヒーリングもしています。庭でニワトリを飼い、細々と家庭菜園を楽しんだり。日々楽しく軽やかに穏やかに。